威儀即仏法、作法是宗旨
「威儀即仏法、作法是宗旨」(いいぎそくぶっぽう さほうこれしゅうし)
は、道元禅師の言葉です
「日常生活の身なりや立ち居振る舞いは全て仏の道であり、これが曹洞宗の教えである」という意味です。
道元禅師は日々の生活(掃除、食事、読経など)を細かく定めその大切さを説かれました。
私も永平寺にて修行していた際は一つ一つの作法が細かすぎて最初ころは大変苦労した覚えがあります。ですが、今思えばほとんどが当たり前のことで、今までの自分がいかにだらしなかったのかを実感させられました。
この言葉は、礼儀正しい行動や作法が仏法の実践であり、その目的であるという教えを示しています。何気ない一挙手一投足にも、仏法の教えが宿るという考え方は、私たちの日常生活における行動の重要性を教えてくれます。
礼儀正しい振る舞いは、他者への尊重や思いやりを表し、社会全体に良い影響を与えることが期待されます。
この言葉は、修行道場だけでなく、皆様の日常生活にも当てはまります。
威儀とは?
日常における威儀とは、以下のような行為です。
身なりを清潔にする
挨拶をする
ありがとうを言う
静かに歩く
列を守る
時間を守る
掃除をする
これらの当たり前のことを意識して生活することで、心が落ち着き、周りの人に優しくなれるということです。
上記のような威儀を意識することで、以下の効果が期待できます。
心が落ち着き、集中力が向上する
周囲の人との調和が生まれる
より充実した生活を送ることができる
(※個人差あります)
威儀即仏法を実践する方法
威儀即仏法を実践するには、以下の点に意識しましょう。
一つの行動を丁寧に、心を込めて行う
相手を尊重し、思いやりのある言動を心がける
感謝の気持ちを持ち、日々の生活を楽しむ
まとめ
威儀即仏法は、在家の人にとっても、より良い人生を送るためのヒントとなる教えです。
日常の生活の中で、ぜひ威儀を意識して、心豊かに充実した生活を送ってください。