"まだ"なんちゃって坊主

まったりと仏教に関すること、また体験談などを書いていこうかなって思って始めたやつです ※僧侶のイメージ崩壊するかもしれません!もっと親しんでもらいたい!『僧侶=近寄りづらい』をなくしたいと思ってます

修行僧になる前に気をつけること5選

春に向けて新しく修行に行かれる方が多いと思います。

修行に行く人は様々な思いを持っていかれるのではないでしょうか?

「家がお寺だから仕方なく」「親が言うから」「立派な僧侶になるぞ!」

十人十色様々な思いがあるとおもいます。

そして修行に行く前にはいかに遊ぶか!!ってのも考えてたりするのではないでしょうか?

ですが、遊びまくっていた場合修行に行ってから最初の期間がとても大変になります。

 

そこで!!

修行僧になる前にご自宅にてできること5選お伝えいたしたいと思います。

 

1.お教を覚えろ!

まずは何と言ってもお教を覚えておいたほうがよろしいです。

修行に行ってからでも覚えれますが、はじめの頃は覚えることがたくさんありすぎるのでそれどころではありません。

少なくとも「般若心経」「大悲心陀羅尼」「世尊偈」「舎利礼文を覚えておくと良いでしょう!!

というより絶対に良いです!!

「参同契・宝鏡三昧」「五十七仏」「寿量品偈」「甘露門」「修証義」「仏頂尊勝陀羅尼」まで覚えておくと尚良し!!

 

はっきりいいますが、在家の方からしたら僧侶はお教は覚えていて当然のことであり、別にすごいことではありません。

ですので早いうちに覚えておくことに損は決してないのです。

 

2.偈文を覚えろ!

偈文とはお教みたいなものですが、こちらは「食事・トイレ・お風呂等」の際にお唱えする文言です。

修行僧堂へ申請書を出すと偈文のプリントをいただけると思います。 

こちらに関しては必ず覚えてください!

修行に行ってからでは遅いです。

しっかりと覚えていきましょう!

 

3.鳴らしものを覚えろ!

時計の代わりに山内の至る所にある「鳴らしもの」の音で行持がすすんでいきます。

こちらも申請書をだすとその順番、鳴らす器物(大梵鐘・木板・太鼓等】などが書かれたプリントをいただけます。

正直全く意味がわかりません!

ですが順番だけはしっかりと覚えておきましょう!

1日の流れが書いてあり、時間帯によってはその音がなった合図で別の音を鳴らしたりと相手に迷惑をかける恐れもあります。

 

また、修行のはじめは皆「鐘舎」に配属されます。

文字のごとく、鳴らしものを扱う寮舎となっておりますので、こちらも必ず覚えておきましょう。

いまではスマホ等で調べることもできるので、わからない文字、器物の形などはそれを見てイメージを付けておくのも良いと思います。

 

4.衣は着れるように!

お寺に住んでる皆様、毎日お袈裟着けておりますでしょうか?

着てないですよね?知っています!!

修行に行けば毎日着るようになります、はじめの頃は着るのにもたついて時間がかかってしまう可能性があります。

少しでもスムーズに着れるように練習をしておきましょう。

 

5.髪の毛を剃る練習をしておくとよい

当たり前ですけど坊主です!!

修行中はバリカンは使えません!

T字のヒゲ剃り🪒を使用します。

今まで剃ったことがないと頭皮も弱いのですぐに切って血が出てしまいます、それがカサブタとなりまた次剃る時にカサブタが切れて血がでるその繰り返しが続く可能性がありますので、もし可能であれば剃る練習をしておいたほうが良いかもしれません。

 

【番外編】

よそはよそうちはうち!

修行僧堂は1つではありません。

2大本山永平寺總持寺静岡県可睡齋、兵庫県安泰寺、愛知県日泰寺等様々ございます。

この何処かで修行をし、また別のところで修行するという方もいると思います。

また駒沢大学には竹友寮があり、そちらで修行をしながら大学を過ごされる方もいると思います。

 

さて上山したら、以前修行した経験があるため同期の方よりかは当たり前ですができると思います。

ですがそこで威張ってしまってはいけません

「前の場所ではこうだった!」「前のとこで教えてもらったやり方でしかやりません!」「前のとこでは、、、」などなど見てる側からしたら惨めです笑

威張れるのも最初だけですので謙虚にいきましょう!そして周りが困っていたら助けてあげる、それが同安居というものです。

 

その場所その場所によってやり方は様々です。

まずはそこのやり方をしっかりと覚えましょう。

 

その後他のところで経験したものが使えればその作法を丁寧にすればいいですし、以前出来なかった事があるなら新しく覚えればいいですし、そこでしか身に付けれないことも様々あります。

今その瞬間を大事に修行に励んでください。

 

集団生活

修行は集団生活です。

人によっては集団生活は苦手だな、、また生活しているとこの人嫌いだなって思うことが出てくる可能性があります。

だとしてもそれを耐えなくてはいけない時があります。それも社会人として、これから何百人と出会っていく中で身につけておかなければいけないことです。

会社にいかず大学を卒業してから修行に行くと社会経験を身に着けず大学生のノリでそのまま生活しがちです。

ですが、それではいつまで経っても子供です!ガキです!!

「俺はこの人が嫌いだから言うことを聞かない」、「俺は集団生活が苦手だから自分一人でやる!」などと言ってるようでは一生成長しないですし、コミュニケーションが取れなければ自分の世界に入って妄想だけが膨らんでいく勘違い野郎が生まれます。

 

相手が嫌いだからと思って生活してる人は相手から逆にあなたのことが嫌いだと思われているっていうことに気づいてください。

「この人は使えない」「この人は言うことを聞かない」「この人は邪魔でしかない」などと思われてしまう可能性があります。

社会人になれば嫌いな人と付き合うこと増えてきます。

学生と違いいつまでも周りが助けてくれるとも限りませんし、自分ひとりで生活するのもとても難しいことです。

周りの支えがあって今の自分があることを今一度考えてみてください。

 

ここは1つ大人になる為の修行ということで

・辛いことでも少し耐えてみる。

・苦手なコミュニケーションを少しずつでも取っていく。

・相手の嫌なとこだけを見るのではなく良いところを見つけてみる。

・自分のためではなく相手のために行動をしてみる。

・自分が嫌なことは相手も嫌である可能性がある。

・上から目線にならない常に謙虚な姿勢、ただし必要とあれば指摘する。

そういう関係になるのも大事です。

 

こういったことを考えながら生活してみるのも良いかもしれませんね!

 

また周りから指摘された際は素直に受け止め改善することも集団生活には大事なことです。

より良い修行ができることを応援しております。