永平寺の修行僧は『永平大清規」と言われる
曹洞宗の高祖である道元禅師が修行道場の規則をまとめたものを実践しております。
『典座教訓』食事を作る典座の心得
『赴粥飯法』食事作法
『永平寺衆寮清規』修行僧の威儀
『対大己五夏闇黎法』5年以上叢林にあって修行した長老に対する後輩の儀礼
などなど
また、『祖山行法指南』
永平寺の法要、威儀、進退作法などを記した本を参考に皆修行しております。
社会人でも同じだと思います。
右も左もわからない初めの頃は、こういった本やマニュアルが必要になってきますが一度頭に入ってしまえばあとはどう工夫して自分のものにするか、効率よく作業をしていくかが自分自身の成長にもつながることだと思います。
修行中の話
私が修行して2年目の頃ですかね、教わってきたことはできるようになり新しく後輩も入ってきます。
私はマニュアル通りに永平寺の作法などを伝えておりましたが
ふと「この作法に何の意味があるんだろう?」と思うことがありました
ですが、考えるのがめんどくさくなったのでしょう
「これはこういうもの!」という教え方をしていたわけです
今思えば、これは何も身についてないのではないかな?と思いますね笑
永平寺内だからなんとかなっていただけで、それを他のお寺で応用できなくては何も意味がありませんでした。
これに気づいたのは、恥ずかしいことながら永平寺で修行を終えてからのことでした。
「規矩不可行尽(きくおこないつくすべからず)」
この言葉は、規則や規範に固執するのではなく、状況に応じて柔軟に対応することの大切さを説いています。
意味と由来
- 意味
- 「規矩」とは、規則や規範、法律などのことを指します。
- 「行い尽くすべからず」とは、「すべてを杓子定規に当てはめるべきではない」という意味です。
- 「規矩不可行尽」とは、「規則や規範は重要だが、状況に応じて柔軟に対応することも必要である」ということを教えている言葉です。
- 由来
- この言葉は、中国の宋代の禅僧である法演禅師(ほうえんぜんじ)の「法演の四戒」の中に出てくる言葉です。
- 法演禅師は、厳格な規則や戒律を重んじる一方で、状況に応じた柔軟な対応も重視していました。
規則ばかりを守っていたのでは、人は必ず煩わしさを感じる
何でもかんでもマニュアル通りに規則通りに事を進めようとすると、人はうるさがって逆効果ですよ!という意味です
また「空(くう)」という概念も重要かもしれません
「空」とはすべてのものは固定的な本質を持たないという考え方です。
規則や規範も時代や状況によって変化するものであり、絶対的なものではありません。
現代社会は、多様な価値観が共存する複雑な社会です。
このような社会では規則や規範に固執するだけでは様々な問題に対応できません。
規則や規範を尊重しつつも、状況に応じて柔軟に対応することでより良い社会を築くことができるでしょう。