2月15日 仏教においてとても大事な行持があります!!
涅槃会
ですね。
さて、永平寺では2/1~2/8報恩攝心という集中坐禅週間が行われます。
また2/15涅槃会までの晩のお勤めにて、
『佛埀般涅槃略説教誡経』(ぶっしはつねはんりゃくせつきょうかいきょう)
「遺教」(ゆいきょう)とも呼んだりするのですが
それをお読みします。
そのお経の中に
【八大人覚(はちだいにんがく)】
という、お釈迦様が涅槃に至る最後の教えが書かれております。
本日はそれについてお話します。
【八大人覚】
①少欲(しょうよく)
欲を制御する
さまざまな欲がございます、1番言われているのが3大欲求(食欲、性欲、睡眠欲)ですね、他にも物欲や制服欲など……人間というのは欲がなくては生きていけないのです。欲によって生活が豊かになる反面、崩壊していく人もいます。そのバランスが大事というわけですね。
②知足(ちそく)
足るを知る
「足る」というのは、いわゆる自分の満足する上限みたいなものです。
それを知らない人は、いくら裕福であっても満足することはなくキリがありません。
足るを知っていればいくら貧しくても裕福なのであります。
③楽寂静(ぎょうじゃくじょう)・遠離(おんり)
煩悩の騒がしさから離れなさい
煩悩の騒がしさ、世間の騒がしさ、耳から入ってくるもの、目で見るもの、身体で感じるもの、様々ございます、その騒がしさが私達の苦しみ原因となっております。
老いた象が泥に溺れ、一人で這い上がることができないようなものです。
スマートフォン、ゲーム、テレビ、本、仕事全て忘れて1日生活してみるのもよいかもしれませんね。
④勤精進(ごんしょうじん)
常に勤め精進しなさい
もし勤め精進すれば結果が報われる!!
精進と言っていますけど、勉強にしかり部活、仕事すべてのことに言えます。
その際どうしても、「つらい」「めんどくさい」などの気持ちが湧いてくると思いますが、それを乗り越え精進しましょう!!
⑤不妄念(ふもうねん)
念ずることを忘れない
大切な教えを心に刻んでいるのであれば、諸々の煩悩の賊が、心に入ってくることはない。もし忘れてしまうようであるならその功徳も得られないだろう。
だからこそ、常に心のなかに留めなくてはならないのである。
⑥修禅定(しゅぜんじょう)・定(じょう)
心を落ち着かせ真理を見る
禅定といえば、坐禅などを思い浮かべると思いますが、ここでの禅定は「心を落ち着かせる」というのが大事となります。
世間は毎秒変化し、人は常に心が乱されております。禅定を修めているものは心が錯乱することはないです。どんな状況下でも智慧という名の水を漏らさぬように、よく禅定を修すべし。
⑦修知恵(しゅちえ)
真理を見極める智慧をもちなさい
聞思修(聞いて、考え、実践し学ぶ)ことで、得た眼があるのであれば、物事を正しく見ることができるであろう、まさにそれは仏の目ともいえる。
⑧不戯論(ふけろん)
意味のない言い争いはやめなさい
もし、様々な意味のない言い争いをしていれば、その人の心も相手の心も乱れている
そんな無益な争いはやめましょう。
というのがお釈迦様の最後の教え『八大人覚』なんですね
基本は遺教を参考にして書いたつもりです。
実際の文はもう少し長いので端折ってはいますが、ある程度意味はわかると思います。
読んでみてわかると思うのですが、難しいことを言ってるようで、内容見てみると結構当たり前のこと言ってたりするんですよね。
しかし現代社会それを実践できる方はとても少ないと思います。
今一度、己自身を見つめ直す良い機会なのかもしれませんね。
本日の料理
ぶり大根