前回は五観の偈について学びました。
[http://五観の偈 - "まだ"なんちゃって坊主ekyoosyomondou.hatenablog.jp
食事をいただくに至っての心構えですね
「いただきます」「ごちそうさまでした」
何気ない言葉ですが、決して忘れてはいけない言葉となっております。
ということで、今回も食事について書いていこうかなと思います。
三心(さんしん)
について学びたいと思います。
私も修行僧の時に庫院(くいん)という修行僧の食事を作る配役を頂いていた時、まずはじめに覚えた言葉であります。
三心は【典座教訓】の結文に説かれています。
【典座教訓】とは道元禅師様が残された著者の1つであり、食についてのなんたるかが書かれている書物です。
〈三心〉
喜心・老心・大心
喜心(きしん)
喜悦の心
感謝の喜びです。
喜悦!喜びですね、食べる人のことを思って作る、これほんと大事ですからね。
それと感謝!人それぞれいろいろありますね。仏教徒ですと日頃よりお世話になっております、仏法僧の三宝へ報恩感謝です(人 •͈ᴗ•͈)
老心(ろうしん)
父母の心、老婆心切
父母が我が子を大切に思う心です。
また老婆心です。
煮物の材料に使う野菜の大きさ1つとっても、様々な大きさがありますが、それを食べる人のことを考えて作ってあげることが大事なのです。
大心(だいしん)
大海や大山のように広く大きな心
これを実践するのは1番難しいですね!
どんな人、物にも偏りのなく向き合う心が大事ということなんですが、
わかりやすいところで言うと「お金の1円玉だろうが1万円だろうが、軽々しく扱ったり、特別視してはいけないよ」ということですかね。
いわゆるあれです
天上天下唯我独尊
仏降誕会 - "まだ"なんちゃって坊主ekyoosyomondou.hatenablog.jp
ですね。
違いにとらわれず、公平な大きな心で見てあげることが大事です。
という感じなんですね
今ではスイッチ1つで米も炊ける、なんならCook Doなどを使えばすぐに美味しい料理ができる、はたまた出来合いの物だってあります。とても恵まれた環境なんですね。
私もよく利用しております。
すべての工程が楽になろうが、三心は決して忘れてはいけません!
あれ?これって食に限ったことではないのでは?(☉。☉)!
そうなんです!!
世の中のあらゆる職務、生活にも言えてくることなんですね。
喜心・老心・大心
ぜひ心に刻んでください。
今回の料理
生たらこの煮付け