福井県にございます大本山永平寺の正門入口(龍門とも呼ばれております)に約4メートルほどの石柱が2本たっております
その2本には道元禅師様が残された言葉が刻まれております
杓底一残水
汲流千億人
この言葉が刻まれており、石柱2本で1つの言葉が出来上がります
杓底一残水 汲流千億人
杓底の一残水(しゃくていのいちざんすい)
流れを汲む千億人(ながれをくむせんおくにん)
永平寺を開かれた道元禅師様は毎朝仏様に供える水を近くの川に柄杓で汲みに行っておりました。
その際ですが、必要な分の水だけを取って
柄杓に残ったお水は川に戻したといわれております。
杓底一残水 汲流千億人
柄杓に残った水を川に戻すことによって、下流の人々がその流れの水を汲み、いずれその恩恵が千億人に行き渡りますよ!という感じです。
自分だけではなく他者を思いやる心遣いが大事という話です
川の水は豊富にあるにも関わらず、使わなかった水を川に戻した…
さて、皆さんはできますか?
まぁこの御時世、川の水を柄杓で汲むことはないと思います
が!!
これは普段の生活にも同じことが言えると思います。
- 使わない部屋の電気を点けっぱなしにしていませんか?
- 冬の寒い日などはシャワーを出しっぱなしにしていたりしていませんか?
- 米粒をお茶碗にのこしていませんか??
こういうことを言い出したらきりがないのですが…
現状生活において、ほとんど不便のない生活が送れていると思います。
- 蛇口を捻れば水が出る。
- スイッチを押せば電気がつく
- 近くのスーパーに行けば食材が買える
などなど…
さて、3月11日は東日本大震災が起きた日です。
近年地震が目立つようになっていき
また南海トラフ巨大地震などの大きな地震が実際に起きたときは、水、電気、食料などの使用量が制限されていきます。
日頃から節水、節電を心がけていないと、いざというときにできなくなってしまいます。
また、
電気は電気会社
水は水道会社
ご飯は農家
など…
世の中一人で生きていくのは容易ではございません!!
皆と力を合わせて生きております
常日頃から一つ一つの物事を大切に、また他者を思いやる心を忘れずにすごしてください。
本日の料理
カプレーゼ